1980年代に「土曜ワイド劇場」で放送された、それぞれ違う形の恐怖が見どころの珠玉の2時間ドラマ２作品を収録。 ■「冷たい血　―生きている小平次より― 幽霊男と初体験した妻」　 初回放送：1982年8月21日（朝日放送テレビ・テレビ朝日系） 祇園の高級クラブのママ・ちか子(五月みどり)は拓郎(船戸順)という新しい恋人ができたため、情夫の小平次(中条きよし)に別れ話を持ちかけた。だが小平次は承知しない。思いつめたちか子が縁切り寺で願をかけていると、見知らぬ女(水野久美)が声をかけてきた。女はちか子に"交換殺人"を持ちかける。 ■「悪霊に追われる女　奥日光 死者から来た脅迫状！ ラブホテルで撮られた秘密の写真」 初回放送：1989年12月２日（テレビ朝日系） 鷹見緋沙子の長編官能サスペンスをドラマ化した、死者から届く脅迫状の謎を解く怪奇ミステリー。順子(片平なぎさ)の実家は巨額の財産を持つ大地主でお金には困らない生活を送っていたが、婿養子の夫・洋平(並樹史朗)の浪費と浮気に悩んでいた。それを知った洋平の高校時代の同級生・寺西(加納竜)は浮気相手の調査を申し出た。数日後、寺西は順子を日光に誘い誘惑する。その帰り道、寺西は車で女をはねるが、そのまま東京に逃げ帰ってしまった。その後、二人のもとに脅迫状が届くようになる